2.保育への想い ”三つ子の魂百までも”( 白梅大学 汐見稔幸学長講演)
テーマ①
古いことわざですが、”3歳までに育った魂は、100歳になっても変わらない”ということです。
ある研究がアメリカの大学で50年以上前にスタートし、長年の研究で立証された事があるそうです。
まずスラム街にいる子どもを無作為に半分づつに分け、半分には0歳より優秀な保育施設に通園させ保育をし、半分にはそのままのスラムでの生活を続けさせたそうです。
保育園の後の小学校では全員同じ教育を受けたそうです。
高学年になりテストを行ったところ知能指数や偏差値では、ほとんど差が出なかったそうです。
そして、その50年後に、その子どもが大人となり、どのような生活をしているか追跡調査を行いました。
驚くべきことに、犯罪率や麻薬の検挙率などを比較すると数十倍以上の開きがあり、何とさらに、社会的な地位や年収では倍以上の差があったそうです。(参照、別表ヘックマン曲線)
(一概に年収では計れませんが、収入は社会に貢献している証しと考えることも出来ます)
さて、何が違うでしょうか?? この研究で解明したことは非認知能力の違いであると断定しています。
非認知能力の育成こそが(幼児期の良質な保育)、その後の人生を決定すると結論付けました。
(非認知能力とは・・ 心の中にある能力のことで、社会性・協調性・忍耐力・コミニケーション力・創意工夫力・自己有用感 など、現実の生活をするのに必要不可欠な能力です)
いかに私たち保育園での幼児教育が重要であるか、身の引き締まる思いです。
繰り返しになりますが、私たち保育園での生活だけでは達成できるものではありません。
ご家庭でも幼児教育の重要性をご理解頂き、一致協力して取組んで頂きたくお願い申し上げます。
”子ども達に、非認知能力という、一生の宝物をプレゼントできたら、なんと素晴らしいことでしょう!”
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